文章資料など
細々としたメモや文章を溜まり次第まとめています。
2012年12月
1.はじめに
本稿では、駒鳥区を拠点とする違法組織に関する調査の経過報告を行う。主に「Happy Robins」の活動目的、活動内容、構成員の特徴等についての調査結果を述べることとする。
2.団体の活動目的
「Happy Robins」は表向き相互扶助を謳っているが、ボランティア団体ではなく、活動も献身的なものではない。むしろ資金を調達するために違法・合法問わず活動を請け負うことから営利的な性格が強い団体といえる。
団体内には活動で生計を立てている者が一定数在籍している。団体全体が一つの目的で結束しているのではなく、利害の一致した個人が団体化したようなものと考えるのが妥当。現在の彼らの目的は、自身の基盤を支えるコミュニティ・システムを保持し続けることである。
余談:活動範囲の拡大は暗黙の了解となってしまっている行政と組織らの均衡を崩す原因となり、かえって組織の存続を難しくするリスクがあるため、この団体も他の違法団体と同じく勢力拡大に積極的でない。この数年は特に現状維持の傾向が強い。
3.活動内容
主に外部の個人や他組織からの依頼、下請けを担う。派遣された会員は業務後に直接報酬を受け取り、その一部を団体に納める。上層部の役員らは保持している施設の運営・監視や案件の調整役が割り当てられるため、事件として認知される案件に加担しているのは殆ど末端か中堅会員である。捜査内で依頼主が判明しない場合も多く、問題視されている。
4.構成員の特徴
「Happy Robins」を構成する会員は、年齢、性別ともに幅広い。最も多いのは入会から数年の20代会員。初期から在籍している上層部の多くは40~50代である。末端会員には10代の所属も確認されている。
近年は招待制。大学サークル等での勧誘から入会した若いメンバーが多数を占める。もちろん、裏社会よろしく入会後簡単に退会することはできない。
(後略)
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